2012年5月23日水曜日

Retinaディスプレイ

パソコンやネットとは関係ない話です。

スティーブ・ジョブズ氏が「1フィートの距離なら300ppiあれば、網膜解像度を超える」
と言って紹介したのがRetina(レチナ)ディスプレイ
iPhone4 と4Sで採用されてます。

Retinaは網膜の事
ppiはピクセル・パー・インチの略で、1インチあたりの画素数(点々の数)
1フィートは約30cm

1つの点が小さいと、細かい部分を表現できるので、文字や写真などがキレイに見えます。
ホームページを見る際に字が小さい状態でも読めるので利便性も向上します。

なぜ300ppiなのか理論がさっぱりわからなかったので、自分なりに考察してみました。
(自分の想像なので、間違っているかもしれません)

視力検査で使うCの形をしたものをランドルト環といいます
5m先で1.5mm空いている向きが分かれば視力1.0です。
ここらへんの事はWikipedia(視力)を見てください。

5mではなく、30cmでは
1.5mm/5000mm = 0.0003
30cm * 0.0003 = 0.009cm = 0.09mm
視力1.0の人は30cmでは0.09mmがぎりぎり識別できるという事になります。

iPhoneのRetinaディスプレイは
3.5インチで解像度960x640(約330ppi)
3.5インチ = 88.9mm
((3x)^2 + (2x)^2)^(0.5) = 88.9
9x^2 + 4x^2 = 7903.21
x^2 = 7903.21/13
x = 24.65642372221144
3*24.65642372221144/960 = 0.07705132413191075
1ピクセルは約0.077mm

なので、視力1.0の人は30cmでは識別できないはず。
(視力1.17以上で識別出来るとおもいます)
(視力1.0の人でも25.6cm以内に近づければ見えます)
この理屈でいくと、「目がいい人なら(解像度)足りんじゃん」となります。

しかし、他社より先んじてこれを出したAppleはすごいです。

Androidの携帯電話では、画面の大型化(5インチ前後)が流行っています。
(iPhoneでは画面の大きさを変えるのがなかなか難しいので弱点ついてきています)

Appleがどのように対抗するのかに注目が集まっています。
(うわさでは、次期iPhoneも画面が大きくなるようです(4インチ程度))
(うわさではMacBookProもRetinaディスプレイになるのでは?との事)

ドットが細かい方がもちろんキレイに見えますが、
ディスプレイを作るのが大変なのと、
解像度が高ければ高いほど、GPUのパワーやメモリが必要になります。
更にiPhoneの場合はアプリの互換性などの問題もあるので
iPhoneで画面サイズを大きくするのは大変なのです。


おまけ
PS Vita
5インチ 960x544
5インチ = 127mm
1ピクセル 0.1150966850028894mm
視力1.0であれば 38.4cm以上離せばドットは見えません
(もう少し解像度が欲しかった・・・)


JOJO携帯
5インチ 1024×768
1ピクセル約0.1mm
視力1.0であれば 33.1cm以上離せばドットは見えません
(だいたい良い感じの距離です)
ドコモの2012年夏モデルでは、スクロール時の描画速度を50fps以上にしたらしいです。
fps = flame per second 1秒間の表示回数

テレビや動画などは、29.97fpsが一般的です。
人間が識別できるのは、60fpsが限界らしいです。(もちろん人によります)


http://www.sony.jp/bravia/technology/mf/
で、前回のfpsの違いのイメージが見れます。
(あくまで大袈裟なイメージです。60fpsと30fpsでここまでの違いはありません)

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