2012年5月29日火曜日

テレビの視聴距離

今回も、ネットやパソコンは関係ないです。

今回はテレビの視聴距離の話

テレビを見る時は36度以内で

テレビは視野角36度に収まる距離でみるのがよいそうです。
ルーカスフィルムの一部門であるTHXが提唱したのが発祥みたいです。

「大き過ぎ」&「近づき過ぎ」はNG! 快適「大画面」鑑賞の秘訣!

THXのホームページでは40度以下と書いてあります。
テレビのインチ数/0.84が視聴距離(インチ)
1インチ = 25.4mm
32インチ/0.84 = 38.952インチ = 0.9676メートル

36度の場合
画面の幅を1として、視聴位置から画面の左右の端をむすんだ 36度の三角形を考えます。
この三角形を半分に割って直角三角形して、画面の幅に対する距離を求められます。
0.5/tan(18)
0.5 / 0.32491969623290632615587141221513
(タンジェントって懐かしい)(この計算を詳しく理解したい場合は三角関数を参照)

36度の場合は、幅の約1.54倍
40度の場合は、幅の約1.37倍


「視聴距離計算くん」というのを見つけました。
「視聴距離計算くん」がなくなってしまったので、同じ事をするページを作りました。 画面サイズ(インチ)と解像度を入力する事で、
・幅、高さ
・ピクセル密度(PPI)
・ドットの大きさ
・36度での最適視聴距離
・視力1.0での限界距離
が計算できます。
ここでの視力1.0での限界距離は前回自分が計算した値と若干違います。(多分こっちの方が正確)


テレビを見る時は高さの3倍で

電気屋さんで聞くと、テレビの高さで視聴距離を決めてたりします。
視聴距離(TOSHIBA)

ブラウン管 高さの5~7倍
液晶テレビ 高さの3倍 = 幅の1.6875倍 = 視野角約33度

ブラウン管テレビは、解像度640x480 の4対3
液晶テレビ(フルHD)は、解像度1920x1080 の16対9
と決まっているので、インチ数が分かれば
画面の大きさ、ドットの大きさが計算できます。
ドットの大きさが分かれば、前回紹介した、視認限界距離が求められます。

32インチのテレビは、(フルなじゃい)HD解像度1366x768があります。


ブラウン管の場合は、ドットの視認限界の約0.72倍~1倍
液晶 ドットの視認限界の約0.97倍

まとめ(というか考察)

THX方式は、視野に対しての画面の割合なので、臨場感をベースに考えているのかと思います。
迫力のある映像を見る時に参考にするのがいいかと思います。

画面の高さで決める方法は、解像度に対してどの程度の距離で見るのがいいかって事だと思います。
(ドットの大きさによるがたつきが気になりにくい距離)
画面がキレイに見える距離なので、テレビメーカーが発祥かと思われます。
テレビは文字などを見るのではないので、視認限界よりちょっと近いみたい。

画面サイズと視聴距離
インチ高さドットTHX(40)THX(36)x3Limit
19420.622236.6000.219074576647709730
22487.036273.9570.253663667750821845
26575.588323.7680.299785788886971999
32708.416398.4840.368966970109011951229
37819.106460.7470.4266171122126113821422
40885.520498.1050.4612081213136314941537
42929.796523.0100.4842681273143115691614
461018.348572.8210.5303891395156817181767
471040.486585.2730.5419191425160217551806
551217.591684.8940.6341611668187520542113
インチ以外の単位は全てmm
距離は小数点以下を切り捨て
この表のテレビは全てフルHDで計算。

インチ:テレビのサイズ(インチ)
幅:画面の幅
高さ:画面の高さ
ドット:1ドットの大きさ
THX(40):視野角40度に収まる距離
THX(36):視野角36度に収まる距離
x3:画面の高さの3倍の距離
Limit:ドットに対する視認限界距離

フルHD(1920x1080)とHD(1366x768)でドットの大きさが1.40625倍
HD解像度のテレビで見る場合は、フルHDの1.40625倍 離れて見ましょう
32インチ HD(1366x768)解像度の場合
ドットの大きさ 0.518859375 mm
視認限界距離 1729mm
x3ベースだと1681mm
(自分は32インチHDのテレビを1.8m離れてみてます)

DVD(720x480)を見る場合は、2.25倍 離れて見ましょう
と言いたい所ですが、最近のテレビやプレイヤーには、
超解像技術」と言って、解像度の違いを補間する機能があったりしますので、離れる必要はなさそうです。
(多少は離れたほうがキレイに見えるかも知れません)

「視認限界距離」は全て視力1.0の場合です。
今回紹介した視聴距離は、あくまで臨場感や表示のキレイさを元にした値です。
目にいい悪いは殆ど関係ありません(むしろ目には悪そうです)

視力低下の原因を、「長時間、近距離に焦点を合わせたままにする」と仮定すると
読書やパソコン、携帯ゲーム機などの方がテレビより目に悪そうです。(焦点がテレビよりも近いから)
テレビなどは、照射される光も視力低下の原因とも考えられます。(この説はブラウン管テレビの事かも知れません)(液晶はブラウン管みたいに電子ビームを照射しません)
任天堂の3DSは3Dでゲームする場合、近距離で、焦点をしっかり合わせ続けないといけないのでとても目に悪そうです。

もしこの仮定が正しいとすれば、大画面テレビを離れて見る方が目には良さそうです。(日本の住宅事情ではなかなか難しいですが・・・)
目の健康を考えるなら、一定時間ごとに休憩を入れたり、遠くの景色を眺めたりしましょう。

2012年5月23日水曜日

Retinaディスプレイ

パソコンやネットとは関係ない話です。

スティーブ・ジョブズ氏が「1フィートの距離なら300ppiあれば、網膜解像度を超える」
と言って紹介したのがRetina(レチナ)ディスプレイ
iPhone4 と4Sで採用されてます。

Retinaは網膜の事
ppiはピクセル・パー・インチの略で、1インチあたりの画素数(点々の数)
1フィートは約30cm

1つの点が小さいと、細かい部分を表現できるので、文字や写真などがキレイに見えます。
ホームページを見る際に字が小さい状態でも読めるので利便性も向上します。

なぜ300ppiなのか理論がさっぱりわからなかったので、自分なりに考察してみました。
(自分の想像なので、間違っているかもしれません)

視力検査で使うCの形をしたものをランドルト環といいます
5m先で1.5mm空いている向きが分かれば視力1.0です。
ここらへんの事はWikipedia(視力)を見てください。

5mではなく、30cmでは
1.5mm/5000mm = 0.0003
30cm * 0.0003 = 0.009cm = 0.09mm
視力1.0の人は30cmでは0.09mmがぎりぎり識別できるという事になります。

iPhoneのRetinaディスプレイは
3.5インチで解像度960x640(約330ppi)
3.5インチ = 88.9mm
((3x)^2 + (2x)^2)^(0.5) = 88.9
9x^2 + 4x^2 = 7903.21
x^2 = 7903.21/13
x = 24.65642372221144
3*24.65642372221144/960 = 0.07705132413191075
1ピクセルは約0.077mm

なので、視力1.0の人は30cmでは識別できないはず。
(視力1.17以上で識別出来るとおもいます)
(視力1.0の人でも25.6cm以内に近づければ見えます)
この理屈でいくと、「目がいい人なら(解像度)足りんじゃん」となります。

しかし、他社より先んじてこれを出したAppleはすごいです。

Androidの携帯電話では、画面の大型化(5インチ前後)が流行っています。
(iPhoneでは画面の大きさを変えるのがなかなか難しいので弱点ついてきています)

Appleがどのように対抗するのかに注目が集まっています。
(うわさでは、次期iPhoneも画面が大きくなるようです(4インチ程度))
(うわさではMacBookProもRetinaディスプレイになるのでは?との事)

ドットが細かい方がもちろんキレイに見えますが、
ディスプレイを作るのが大変なのと、
解像度が高ければ高いほど、GPUのパワーやメモリが必要になります。
更にiPhoneの場合はアプリの互換性などの問題もあるので
iPhoneで画面サイズを大きくするのは大変なのです。


おまけ
PS Vita
5インチ 960x544
5インチ = 127mm
1ピクセル 0.1150966850028894mm
視力1.0であれば 38.4cm以上離せばドットは見えません
(もう少し解像度が欲しかった・・・)


JOJO携帯
5インチ 1024×768
1ピクセル約0.1mm
視力1.0であれば 33.1cm以上離せばドットは見えません
(だいたい良い感じの距離です)
ドコモの2012年夏モデルでは、スクロール時の描画速度を50fps以上にしたらしいです。
fps = flame per second 1秒間の表示回数

テレビや動画などは、29.97fpsが一般的です。
人間が識別できるのは、60fpsが限界らしいです。(もちろん人によります)


http://www.sony.jp/bravia/technology/mf/
で、前回のfpsの違いのイメージが見れます。
(あくまで大袈裟なイメージです。60fpsと30fpsでここまでの違いはありません)

2012年5月10日木曜日

Windows7の電源管理

社内でファイル共有している場合、共有先のパソコンがスリープしたり、ハードディスクの電源が切れると共有が切れてしまうので面倒です。
そんな場合は、電源管理の設定を変更すれば回避できるかもしれません。

コントロール パネルを開いて 「ハードウェアとサウンド」から「電源オプション」を開きます。

「バランス」にチェックを入れて 右側の「プラン設定の変更」をクリックします。
バランスにチェックを入れるのは必須ではありませんが、 省電力にチェックを入れると設定変更が面倒な気がします。

「コンピュータをスリープ状態にする」を「なし」に変更
その下の「詳細な電源設定の変更」をクリック

「ハードディスク」から「次の時間が経過後・・・」を開き(左側の「-」をクリック)
設定(分)を「0」にするか大きな数字に変更して「OK」
戻った画面で、「変更の保存」をクリック